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2009年度 Vol.1 (2009年5月現在) 禁無断転載
編集・制作:株式会社オーバルネクスト
当カタログは投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものです。
最終的な投資は投資家ご自身でなさるようお願いいたします。
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ゴム需給のポイント-オムニコ-   過去の動きから学ぶゴム相場-オムニコ-
 
ゴム需給のポイント Market analysis from supply and demand
 ゴム相場は、先行きの見通しが利きにくい市況情勢となっています。指標的な役割であるWTI原油が上昇傾向となっていることから、その流れに乗じてゴム相場もゆっくりとした上げ歩調になっていますが、為替が顕著に円高に振れたり、あるいは景気指標がまだ改善された内容にはなっていない点などから、引き続き、下値リスクが内包された情勢でもあるといえます。しばらくは慎重な状況分析をしたいところです。
 
カギとなる新車販売は冷え込んだまま
オムニコ 昨年夏からの世界的な規模での金融不安と景気後退懸念が解消の方向に向かっているのか、引き続き懸念される状況が続いているのか、その判断に難しいところです。ゴム相場にとって、需要の大きなカギとなってくるのがタイヤ需要であり、さらにその重要なポイントが自動車の販売台数とその流れを決める景気の動向にあるため、自動車の売れ行きは重要な要因です。しかし、世界最大の米国の車社会が崩れつつある中、新車販売が低迷、日本も好調だったトヨタ以下、すべてのメーカーが苦戦を強いられています。
 
在庫の減少は輸入調整によるもの
オムニコ 需給の参考となる在庫に関しては、最近の日本国内の生ゴム在庫は漸減傾向となっています。今年2月20日現在で一時1万1,279トンありましたが、そこから減少傾向をたどり4月20日時点で9,401トンまで減少、ピーク時から1,878トン、16.7%の減少となりました。最新の4月30日現在は9,484トンと若干増えましたが、依然として1万トンを割り込んでいます。しかし、天然ゴム需要が増えないことが輸入調整につながり、それにより在庫が低い水準を維持しているもいえ、在庫減が逆に需要の鈍さを示しているかのようでもあります。
 
産地タイでは1月下旬から3月下旬が減産期
オムニコ 世界最大の天然ゴム産地であるタイでは、毎年1月下旬から3月下旬までの期間、乾季になるとともにウインタリング(落葉期)と呼ばれる天然ゴム樹の生え替えの時期に入ってきます。この期間はタッピングと呼ばれる生産活動ができなくなるため、減産期の時期でもあります。2009年も平年どおり、3月中旬から減産期に入り、4月は特に大幅に生産が落ち込みました。しかも、5月に入ってからも生産は回復せず、減産期が長引きました。生産が平年並みに回復してこないようであれば、供給に不安が広がる可能性があります。
 
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過去の動きから学ぶゴム相場 Technical analysis of recent market trends
2007年以降のゴム相場の特徴
2007年:
2001年以降からの大勢上昇トレンドの流れに乗って続伸歩調となった。
ただし夏場に一時急落して大掛かりな上値修正の動きとなった。
2008年:
年初から続伸となり心理的な抵抗である300円を突破した。その後も一段と上昇したが、世界的規模での金融不安と景気後退から一転して暴落し、過去最大の下げ幅を記録した。
2009年:
2008年12月に一時100円を割り込む値位置まで暴落したが、年初から修正高に転じ、日柄 をかけて少しずつ下値を切り上げる展開で推移している。
 
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※ウインタリング(落葉期)
1年に一度、天然ゴムの樹葉が抜け落ちて新しい新芽に換わる時期のことを指す。タイでは例年2月から4月までの時期わる時期のことを指す。を指す。この時期は葉が抜け落ちてしまうため、ほとんどのゴム農園では生産活動をいったん休止することが一般的。このためウインタリングの時期を減産期と同じ意味で使用されることためウインタリングの時期を減産期と同じ意味で使用されること期間があるため、1カ月から1カ月半ほどのタイムラグが生じ、厳密にいえば減産期とウインタリングとは同じ意味ではない。
 
足元は押し目買い・戻り売りの逆張り
 ゴム相場は、まだ本格的に市況情勢が回復する期待に薄く、鈍重な値動きを余儀なくされる可能性があるといえます。実際、2008年12月に100円を割り込んだ東京先限は、その安値で底入れとなり、反発トレンドに陽転したかのように見受けられた時期がありましたが、結局は150〜170円を中心とした揉み合いが続いていることは、チャートの値動きが雄弁に物語っているといえましょう。しかし下値も150円付近で支えられているため、押し目からの安値突っ込み売りは避けたいところです。押し目買いの戻り売りと逆張りで対処すべきでしょう。
 
中国経済回復やタイ集荷遅れは上昇要因
 今後のゴム市況のキー・ポイントは、なんといっても景気の動向にあるといえます。回復トレンドに入り、株価も上昇するのであれば、連想買いが誘われるでしょう。また一足早く出直ってきた中国の景気がこのまま持続して上向きとなり、更に、その中国に牽引されて欧米、日本の経済が陽転していくのであれば、需給ファンダメンタルズが良くなる方向に導かれる好機が訪れることでしょう。また産地タイの減産期が平年より少し長めとなり、タイ中央ゴム市場での原料集荷がまだ少なめとなっており、産地在庫の確保が遅れ気味となっている点などは今後の上昇要因となってくる可能性がありそうです。
 
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