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2006年度 Vol.2 (2006年11月現在) 禁無断転載
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ゴム需給のポイント-オムニコ-   過去の動きから学ぶゴム相場-オムニコ-
 
ゴム需給のポイント Market analysis from supply and demand
 東京

ゴム

(先限)は6月の開所来高値(324.5円)から約3ヵ月の間ほぼ一本調子で下落、11月には節目の200円を割り込みました。原油など粗原料市況の反落に独自需給の緩和もあり、軟調な展開を強いられているゴムをどうみるべきでしょうか。現状と中期展望を探ります。
 
足元の需要減退が相場の重石に
オムニコ 原料価格の下落に歯止めが掛かりません。日本国内に6割超の天然ゴムを供給するタイでは、現物市場におけるUSS(未燻製シートゴム)が10月以降、ほぼ一本調子で下落。11月中旬には50バーツを割り込み、5ヵ月前の半値以下の水準に達しています。原料の下落は足元の需給緩和が背景にあります。供給面については、決して潤沢ではないとの見方が産地関係者のコンセンサスです。しかし、中国など消費大国の引き合い鈍化に伴う需要減退で、価格は下向きのバイアスが掛かりやすいのが現状といえます。
 
需給ギャップ縮小で上振れリスク拡大
オムニコ 足元の需要減退の主因とされる中国。しかし、長期スパンで眺めると2000年以降の自動車生産の増勢に呼応する形で、同国の天然ゴム需要は急増しています。IRSG(国際ゴム研究会)の最新の統計によると、今年1〜8月の同国の天然ゴム消費は前年同期比8.5%増。9月に発表した予想(3%)を大きく上回っており、天然ゴムの消費拡大傾向に変化はありません。
中国勢を中心とした消費拡大で、世界の天然ゴム需給も2005年以降、均衡しています。天候不順などによる供給リスクはこれまで以上に高まっており、相場の上値余地を拡大させているといえるでしょう。
 
陽線引けの多い12〜2月
オムニコ 独自要因からみると、年明けからはタイの生産動向が焦点です。同国では1月後半から天然ゴムの生産サイクルでいう「減産期」へとシフトします。例年この時期は通常時から2〜3割の減産となるため、供給不安が相場の心理的な下支えとして意識されます。
2000年以降の東京ゴムは12〜2月にかけて相場が上昇する傾向にありますが、これは需給の引き締まりが確認されている状況下、タイの減産期入りを意識した先高期待の表れといえます。ゴムの季節的要因を理解することで、トレンドの大局を掴みたいところです。
 
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過去の動きから学ぶゴム相場 Technical analysis of recent market trends
2004年以降のゴム相場の特徴
2004年:需給緩和を受けて下降転換
2005年:国際商品高映し上昇基調鮮明に
2006年:需給緩和に原油安重なり6月以降崩れる
 
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●SRRC(ソンクラゴム研究所)とは?
タイ南部のソンクラ県にあり、主に「天然ゴム市場のマーケティング」と「ゴム樹の品種改良」という2つの研究活動を行っている。タイ農業局ゴム調査研究部の下部機関として設立されており、「天然ゴム価格の高値安定化」と「タイにおける天然ゴム生産の拡大」という目的を持っている。また、施設内に併設されたCRM(天然ゴム現物取引所)という公設市場には、天然ゴムの原料がブローカーを通じて搬入され、USS、RSS、TSRの公式価格が毎日発表されている。
 
「三段下げの過程」と捉えるべきか
 シンガポールゴム(RSS1)は、6月の史上最高値(449.00Sセント)を天井に窓を空けながら崩落。支持線とみられた300Sセントも割り込み、トレンドは完全に下向きです。
今後のポイントは「どこで下げ止まるか」ですが、現在は三段高下の法則でいう三段下げの過程と捉えることもできます。サポートらしいサポートは200Sセント付近まで存在しませんが、この水準で踏み留まるようであれば下落基調からの転換となる可能性もあり、ローソク足の形状とともに注意が必要です。
 
東京ゴムは180円付近の攻防に注目
 「山高ければ谷深し」の格言通り、東京ゴムは年初から6月中旬にかけての上げ幅(約100円)を9月にかけての3ヵ月で瞬く間に失い、以後も戻り売り優勢の展開にあります。
直近をみると陰線が連続出現し、目先は軟調な展開を強いられそうです。下値目処は昨年11月の安値184.8円、これを割り込むと同8月の安値159.4円となります。ただ、180円付近は長期上昇相場の起点となった昨年年初からの上げ幅の3分の2押し水準にも相当するため、同水準での打診買いも一法でしょう。
 
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